カタカナ日本語

「リバウンド→揺り戻し、外来語言い換え例を中間発表」ということをやってるらしい。

 分かりにくい外来語(カタカナ語)の言い換えを提案している国立国語研究所(杉戸清樹所長)は6日、第4弾として新たに35語の言い換え例を中間発表した。


<中略> 


 今回の提案は、国民の理解率が4・2〜68・9%のカタカナ語を幅広く対象にし、「リバウンド」を「揺り戻し」、「ヒートアイランド」を「都市高温化」などと言い換えた。

 国語研は、昨年10月に約1800自治体を対象に行った「外来語の言い換え提案に関するアンケート」の結果も公表。
<後略>

よいことだと思います。この研究所がどんなところかまったく知らないので、あんまりうかつなことはいえませんが、主旨としては良いと思います。
私はやたらと英語を使う人が気に入らないのです。個人的には、本当に英語ができる人は、英単語(というかカタカナ語)を盛り込んだりはしないんじゃないかと思うのです。日本語と英語は、きっちりとモードが入れ替わるもので、混ざったりはしないんじゃないかと思います。カタカナ語をを良く使うのは、英語ができない人が、知らなかった英単語をどこかで聞きかじり、「おー、<ストラテジー>ってカッコいい!使ってみよう♪」となるのであって、英語ができる人は、普通に知っている英単語なのでカッコいいも何もなく、日本語を話すときは頭が日本語モードなので、普通に日本語の「戦略」になるのではないかと思います。
何よりも、やたらと英単語を使うのは、自らの国語力のなさを露呈していると思います。的確な語彙を探す力の欠如だと思いますよ。もちろん、すべてが英語と日本語で一対一対応しているわけではないけれども、意味のないカタカナ語が多すぎる。
私は、けっこうむかしに竹中平蔵大臣がしょっちゅう「ナロー・パスですが」とか言ってるのをみて、驚きあきれました。なんでわざわざ英語なんですか?「道は険しい」でピッタリじゃないですか?というか、そもそも「難しい」とか「厳しい」でいいじゃないですか?なんでそんな単純なことを言うのに、そんなカタカナを?私は簡単なことを難しくいって、頭をよさそうに見せる詐術が許せないのです。


ただ、この記事、よく読んでみると、引用最後のところで、国語研は「外来語の言い換え提案に関するアンケート」を行っているとの情報が。
アンケート!!
国語研、「アンケート」っていう外来語使っちゃってますよ!!
良いんですか?
言い換えてもらえませんか?*1


ところで、「アンケート」というのはたしかフランス語で、英語では「クエスチョネア」"questionnaire"です。なので、「アンケート」は手垢が付いてるけど、「クエスチョネア」とかいってみれば、賢そうに見えると思いますよ。バカな人には。

*1:断っておきますが、ただおもしろがってるだけで、悪意はありません。