鏡を使ってあんなことやこんなことを

サビール・メルシオール=ボネ『鏡の文化史』(法政大学出版)を読んだ。普通に勉強になった。
だが、私の目が釘付けになったのは、次の記述である。

そしてホスティウス・クァトゥラのようなローマのある市民たちにとっては、鏡は快楽のための道具にさえなった。彼らは鏡に囲まれることで、男色相手の男の性器をいくつにも増やしたり、その大きさを増大させたりしようとしたのである。(p122)

アカデミックな文体と、描写されている行為のバカバカしさのミスマッチがたまりません。ローマのホスティウス・クァトゥラが、チ×ポ遊戯ですよ。
というか、あんなものを鏡で映して増やしたり、でかくしたりして楽しいのでしょうか。私にはそういう気がないので、彼らの気分を想像するために、上の文を、身近に感じられるように少しコンテクストも変えた上で、対象を「女性の乳房」に置き換えて考えてみましょう。

そしてjirosanのような小市民たちにとっては、鏡は快楽のための道具にさえなった。jirosanは鏡に囲まれることで、チョメチョメ相手の女性の乳房をいくつにも増やしたり、その大きさを増大させたりしようとしたのである。

うれしいかあ?
触れるのは、ワン・ペアだけでしょ。鏡に大きく写っても、揉んでみたら小さいんでしょ。ただまあ、鏡を見ながらエロトークをするぶんにはいいかもしれない。と、建設的なことを言ったところで、おひらき。