鬼才

キム兄こと木村祐一辺見えみりが結婚秒読み間近とのこと。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060103-00000057-nks-entまあ、正直なところどうでもいいので、勝手に結婚なり離婚なりしてもらえればいいと思いますが、私はかねがね木村祐一氏のお笑い界の中での立ち位置的なものには気になっていたので、せっかくなのでその話を。
わたしの主観ですが、テレビ視聴者はみな、木村さんのことを「よく知らないけど、おもしろいらしいね」と思っているのではないでしょうか。言い換えれば、視聴者が<自分ではおもしろいと思わない、というかよく知らないけれども、どうやらおもしろい人らしいということは知っている>という立ち位置なのではないか。ダウンタウン松本のお気に入りだったり、キム兄とか若手に呼ばれたりしているので、どうもおもしろい「ようだ」と思わせる。実際にものすごくおもしろいことをいっていることは特に聞いたことがないのに。
というのが、世間の木村祐一を見る目に関する私の主観的な印象だ。主観なので、はずれていたらごめんなさいというところだが、ともかく、彼の立ち位置には注目に値する。おそらく、彼は一言でいえば「鬼才」という位置づけになる。天才というほどものすごいわけでも、万人受けするわけでもないが、独自の世界を持つことによって一目置かれる存在となる。独自の世界なので、評価する基準がよくわからず、おもしろくなくても「まあそういう世界なんだね」ということで、悪口をあまりいわれることがない。
私はこの「鬼才」的スタンスをお薦めしている。だって、鬼才というのは、誰もが実のところよくわかってないものの、なんかすごいような気がすると思ってくれる位置であり、天才や秀才である必要がなく、万人受けもしなくていいという楽な立場に見えるからだ。ということで、私はふだんは鬼才的立ち位置を確保できるように努力している。成功しているかどうかはよく知らない。